ちゃぶ台8 ミシマ社創業15周年記念号
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ちゃぶ台8 ミシマ社創業15周年記念号

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ミシマ社編 定価:1700円+税 判型:四六判変形 装丁・レイアウト:漆原悠一(tento) 発刊:2021年11月26日 ISBN:978-4-909394-60-6 ◎内容 「さびしい」が、ひっくり返る をテーマに、 土井善晴(随筆)、津村記久子(エッセイ)、齋藤陽道(フォトエッセイ)、三好愛(絵と言葉)、斉藤倫(創作)、益田ミリ・・・など、豪華著者陣が寄稿! いま、私の「さびしい」が、足元から変わっていく。 特集:アナキズムでよりよく生きる ・松村圭一郎×村瀨孝生(対談)「弱さとアナキズム」 ・藤原辰史(論考)「民論〈序〉――タミは「戦う」前に「生活」している」 ・工藤律子(ルポ)「スペインからの声 「つながり」の市民運動は、パンデミック下でどうなった?」 生活者のための、新しい運動のかたち。 他にも、珠玉の読み物が集結!! 滝口悠生(書き下ろし小説)、寄藤文平(絵と言葉「未来の描き方」続編)、榎本俊二(漫画)、中村明珍(エッセイ)、内田健太郎(聞き書き)、須山奈津希(絵と言葉)、「面白い本屋さん」紹介コーナー・・・など。 ミシマ社創業15周年記念鼎談  「これからの本の話」中島岳志×辻山良雄(本屋Title)×三島邦弘 チケットをSTORESで販売中! https://mishimasha-books.shop/items/6130206cf604a94295597f72 <「さびしい」が、ひっくり返る>に寄せて  ちゃぶ台返しという言葉があるが、実際にするものではない。してはいけないと思う。家庭でそんなことをすれば、起死回生の関係回復より、崩壊が訪れる確率がずっと高くなる。仕事の現場でも、あの人のちゃぶ台返しのおかげで成功した、などとしばしば耳にするが、それは、ちゃぶ台返しというより、適切な軌道修正と言うのが正確だ。  ただ、気分はわかる。長引く行動の自粛。先行きの見えない商売。ストレス発散もままならぬ日々。鬱屈とするのももっとも。あらゆるものを台に載せ、全てを投げ打ってしまいたい。そうして、0から再出発したい・・・。  とはいえ、実際にストレスやら理不尽さからくる怒りを載せて爆発させると、自分たちが傷ついてしまう。一度や二度では済まないほどに怒る材料はあるわけで、身がもたないだろう。  では何をひっくり返す? と考えたとき、「さびしい」が脳裏に浮かんだ。  理由は簡単。なんともいえず、さびしいのだ。仕事であれ日常生活の中であれ、人と会うことや接触が圧倒的に減った。そうして、だんだんとさびしさが募っていっている。いや、さびしくなったわけではない。生きることはもともとさびしいもの。それに気づかずにいただけかもしれない。いずれにせよ、確かにさびしいはある。  その「さびしい」を、ひっくり返したい。  本号では、尊敬してやまない書き手の方々に、さまざまな「さびしい」を載っけてもらい、ひっくり返してもらうことにした。そうしてみると、どんなことが起こるだろうか?  想像するだけでワクワクしてくる。もう、すでに、「さびしい」が自分から去った気さえしてきた。 ――本誌編集長 三島邦弘 <11月19日(金)リアル書店先行発売>